ヒトと動物では酸素吸入手技が異なります。
ヒトでは呼気は全て大気に放散されます。動物では呼気は全てケージ内に溜まります。
換気が十分でないと、炭酸ガスがケージ内に蓄積し、それを再吸入することになります!
ケージに蓄積された呼気中のCO2を再呼吸しないよう排除する必要があります。
体重9㎏の犬での実験では3ℓ/minの酸素投与で30分後にケージ内CO2 濃度が 5,000PPMの高濃度になってしまいました。大気の15倍です!
この様な現状に鑑み動物病院の臨床の場で吸入気CO2低減を試みた実施例を報告します。